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市内のアートスポットを、アトリアスタッフが毎月取材し紹介します。
さあ、天気の良い日には、お散歩しながら街中アートを楽しもう!

 

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〜春の川口編〜  お散歩しながらアートを楽しむ「KAWAGUCHI 39 ART 2010」


川口では、毎年3月に「KAWAGUCHI 39 ART」という街中アートイベントが行なわれています。
このイベントは、川口のギャラリーやカフェ・レストラン、またスタジオ(工房)やショップなどが協働で行なっているもので、それぞれが独自の企画展を開催しそれらを集約した特別アートマップを作って配布します。

 元々は、現代美術家の開発好明さんが提唱した、毎年3月9日を「アートの記念日にしよう!」という39ARTプロジェクトに、市内のアート関係者が参加したことがきっかけでしたが、その活動と想いが時を重ねてゆっくりと浸透していき、第6回目となる今回は過去最多の40会場が参加しています。 街のアートブームが盛り上がりを見せる中、市民主導型の地域イベントとしても注目を集めています。
ぜひこの機会に、マップ片手に展覧会を楽しみながら、街歩きをお楽しみください。
普段はなかなか入れない作家の工房や、今まで気になっていたけど入れなかったカフェやショップに思い切って入れるチャンスです!
※アートマップは、参加している市内の40会場や関連施設などで配布。また、公式HP(KAWAGUCHI 39 ART)からもダウンロードができます。


39ART map

主催:ふらりあーと川口実行委員会  ※会期や定休は、会場により異なりますのでご注意ください。

月刊アトリアニュース2010年2月号掲載


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〜ギャラリー編〜  川口太陽の家・工房 集


 社会福祉法人みぬま福祉会の一つの組織「川口太陽の家」の分場として2004年にオープンした「工房集」。障害者が集うこの施設から、数々の美しい「美術作品」が生みだされている。
 通常、社会福祉施設では機械部品の組立てやパン作り等の仕事の時間があり、太陽の家でも同様に行ってきた。しかし障害の程度は皆異なり入所者の誰もができるわけではない。取り組めることをいろいろ試してみてたどり着いたのが絵画などの創作活動だった。楽しそうにずっと向き合っている。そして何よりも、生みだされたものの素晴らしさが際立っていた。スタッフは創作し表現する活動が彼らの「仕事」として社会的に認められるようにと奮闘し、美術家の中津川浩章さんをはじめとして、建築家やデザイナーなどの力を借りながら、作品を制作する工房と展示・販売をする場として「工房集」を設立した。
 年に3・4回の展覧会を開催する他、各地美術館やギャラリーでの作品発表も多く、近年はエイブルアートカンパニー(※)が仲介する商品開発にも取り組んでいる。入所者は現在22名。各自のペースで自由に創作活動をしている。見学はいつでも可能だが活動内容がさまざまなので事前に電話で確認を。
※障害者のアート作品を商品化したりデザインとして使える仕組みづくりを行っている民間機関。

工房集

☆川口太陽の家 工房集
〒333-0831 川口市木曽呂1445
TEL:048-290-7355
FAX:048-290-7356
JR武蔵野線東浦和駅より徒歩15分


<写真>雑誌の表紙や、ファッションブランドの商品に、入所者の作品が使われている(中)   部屋のいたるところに作品が飾られている(右)


☆工房集の作品が見られる!
◆マキイマサル ファインアーツ  「佐々木省伍 齋藤裕一 二人展(仮称)」  (東京都台東区 2/19(金)〜3/2(火) 日曜日は休廊)
◆社会福祉法人光林会 るんびにい美術館  「Art Galaxy−星の祝宴−」  (岩手県花巻市 〜2/16(火) 水曜日・年末年始は休館)

月刊アトリアニュース2010年1月号掲載


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〜匠の技 編〜   西洋額縁の職人

並木木工所 代表 飯塚氏冨田眞州

 色・形・装飾でその絵の魅力をより際立たせる「額縁」。実はこの額縁には、木材を加工し形を作り出す木地師、表面の模様を彫る彫り師、金箔押しなどを行なう塗師、それぞれの職人技が集結している。
 上青木西に工場を構える「並木木工所」は、この3業種が揃う日本でも稀な額縁専門の工房で、国立西洋美術館、石橋財団が運営するブリヂストン美術館・石橋美術館、またポーラ美術館など全国の名高い美術館からその仕事を請けており、国内はもちろんピカソやルノワールなど世界の名作の額縁製作・修復を手掛けている。本場のヨーロッパにも引けを取らない高度な技で、これまでに500点以上の額を修復している。その仕事は実に精巧で、美しい―。

 額縁は絵画を惹き立たせるだけではない。歴史を越えて画面を守り、画家の筆跡やその想いを後世に伝えていく大切な役割を担っている。代表の飯塚氏は、師匠である長尾広吉氏(※)が追求し続けた元来の「西洋額縁」の素材と技にこだわり、その精神を今日まで絶やすことなく守り続けてきた。
 受け継がれてきた絵画の影には、美と強度そして性能を追求した額の存在があり、そこには額縁製作に生涯をかけた職人たちの姿があった。


◎並木木工所の額縁は、国立西洋美術館の常設展<羊の剪毛>セガンティーニ作(新収蔵作品)でご覧になれます。
※長尾広吉・・・黒田清輝らと渡仏し明治元年に(山本芳翠の指導のもと)日本で始めて西洋額縁の製作に成功した長尾健吉氏の孫。

<写真> 並木木工所の作業場で額縁を制作する職人(左)と代表の飯塚氏(右)▲

 

月刊アトリアニュース2009年12月号掲載


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〜モニュメント・アート編〜  川口駅前(東口)のライオン

ライオンの横に立つアトリアスタッフライオン中の鉄骨
ライオン 川口駅を利用したことがある人なら、1度は目にしているはずの“ライオン”。
なぜこんな屋上にライオンが!(写真左)と思った人も少なくないはず。という訳で、今回はこのライオンの謎に迫ります。
 当時を知るこのビルのオーナーによると、ライオンが設置されたのは平成8年。当時テナントに入っていた店舗が「とにかく目立つものを」と、会社のイメージキャラクターにちなんで作ったそう。なんと当時は、目が赤く光り、5分に1回前足が上下に動き、夜は赤・黄・緑色でライトアップされていたというから驚く。(今は省エネのため残念ながらお休み中)
 FRP(硬化プラスチック)で作られているこのモニュメントは、23分割されトラック7台に分けて運ばれてきた。製作は三重県内の会社が8ヵ月かけて行なったが、中の骨組みは市内の鉄工職人が手掛けている。(写真中央)
 設置時には、レッカー数台を無線で誘導しながら鉄骨を吊り上げ、屋上で組み立てられた。「大がかりな設置作業は、モニュメントというより建築物という感覚だった。」と設置に携わった方は語る。
 今回特別に屋上へ案内してもらい間近で見たが、全長25Mをほこるその大きさは広告塔の域を超えていて、モニュメントの中でも群を抜いて大きい。ライオンの足元に立つアトリアスタッフが見えるだろうか…!?(写真右)
 設置から13年。移り変わりの激しい街の様相を、“百獣の王”はどんな心持ちで眺め続けているのだろうか。

月刊アトリアニュース2009年11月号掲載




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〜建築編〜   旧田中家住宅冨田眞州

 国道122号線沿いにそびえる旧田中家住宅(川口市立文化財センター分館/末広1丁目)。大正10年から3年間かけて建設された洋館と、昭和9年に増築された和館などから成る敷地面積2444uの大邸宅だ。
 洋館はデザイン性に優れた優美な外観で、煉瓦積みの壁、非対称の建物構成などが見どころだ。内装にはおしゃれな幾何学模様のステンドグラスが施されていたり、部屋ごとに床・壁・天井のデザインを違えていたりと細部までこだわりが感じられる。建設は多くの地元の職人が手掛けたとのこと。彼らの高い技術を堪能することができる。和館は4代目田中コ兵衞が政界に進出していた時期に増築された。1階の日本間は3室の襖を開け放すと37畳という広さで、接客用に使用されていたようだ。
10月4日からは、鏑木清方の作品に代表される「田原家コレクション」(市所蔵)が特別に公開される。美術の秋をご堪能あれ!

問合せ:048-222-1061(川口市立文化財センター)

   田原家コレクション巡回展〜寄贈の近代日本画公開〜
   日 時:10月4日(日)〜11日(日) 9時30分〜16時30分
   入館料:無料(ただし入場料200円が必要となります)
   問合せ:048‐258‐1116 (文化推進室)

月刊アトリアニュース2009年10月号掲載


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〜ギャラリー編〜   masuii R.D.R gallery & shop冨田眞州

masuii R.D.R gallery+shop(幸町3丁目)は、市役所前通り沿いにある一際目立つ、前面ガラス貼りの瀟洒な構え。「少しでも多くの方にアートへの関心を持ってもらいたい」との思いのもと、2004年にオープンした。気鋭の若手建築家の手により、昭和36年に建設されたUR都市機構住宅の店舗部分の一画をリノベーションし誕生した、特徴あるギャラリーだ。
展示の設営や広報、時には作品の方向性などについても相談を受け入れてきたギャラリーのマネージャーの増井真理子氏は「同年代の若い作家さんを応援したいという思いがあります。関わっていくなかで作品が良い方向へ変化したり、より大きな舞台へと巣立ってゆく姿を見られるのは嬉しいですね」と話す。
9月6日(日)まで企画展「川口アジアン・アート・プロジェクト」(川口市文化振興助成事業)を開催している。アートは心を豊かにし、ものの見方に変化を与えてくれるもの。「今日は何をやっているかな?」と気軽に立ち寄ってみては!


月刊アトリアニュース2009年9月号掲載




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〜インダストリアル デザイン編〜   マンホールの蓋(ふた)

鋳物製のマンホールの蓋は、よく見ると様々なデザインが施されている。
これらは、全国の自治体が下水道事業に理解と親しみを感じてもらうために、各市の名所や特産物、鳥や木などをデザインに織り込んで製作したもので、川口にも鉄砲ゆり(市の花)とその周りに竹籠の網目がデザインされた蓋がある。(@)この蓋を製作している長島鋳物株式会社(本社/仲町)は、国内でも珍しいマンホール専業メーカーで日本各地のマンホールを手掛けており、年間約9万枚生産しているという。 リボンシティ内マンホールふじの市商店街通りのマンホール川口市のマンホール
また、川口駅東口のふじの市商店街通りには、12星座と誕生日などがデザインされタイルで色づけされている華やかなマンホール蓋(A)があり、リボンシティ(並木元町)には旧サッポロビール埼玉工場で実際に使われていた社章入りのマンホール蓋(B)が、敷地内に埋め込まれて展示してある。
街の中には芸術性豊かなマンホールがまだまだあるので、歩いていて気付いた時には立ち止まり、ゆっくり鑑賞してみては。
足元にこんな芸術作品が!と宝探し感覚で楽しめます。


【参考図書】
「日本のマンホール」 ―写真集 (日本篇) 林 丈二
「路上の紋章」マンホール蓋デザイン200選  監修・建設省下水道部
※長島鋳物株式会社が製作したマンホールが掲載されています。

月刊アトリアニュース2009年8月号掲載



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冨田眞州

〜建築編〜 旧「鍋平」別邸のステンドグラス

川口一古い町並みが残る旧日光御成道(本町一丁目/金山町)周辺。江戸時代の街道の面影と、鋳物産業華やかなりし頃の建物などが残る。旧鋳物問屋「鍋平」別邸(現川口市母子福祉センター、登録有形文化財(第11-0029〜0031号))もそんなスポットのひとつだ。
門を入り左手に見えるアールデコ風の建物は実はトイレで、男性用と女性用それぞれに美しいステンドグラス(昭和14年作)が施されている。
ガラス素材はベネチアのものだが、松の浜辺のモチーフや色彩の取り合わせは日本画に通じる。また外の景色がぼんやりと透けることで季節や時間のうつろいが感じられ、日本の庭園と同じように「借景」を楽しむことができる。和洋が融合した見事な作品だ。
ステンドグラス研究家の田辺千代氏によると、「日本のステンドグラスの歴史は、西洋諸国の一千年の年月に比べるとわずか百数年という若さである。しかし決して稚拙ではない。世界の作品と比べてみても決して引けはとらない。外国の作品にはない清楚で静かな日本独自の世界がある」とのこと。「鍋平」別邸のステンドグラスもまさにそんな秀作の一つである。ぜひ一度はご覧いただきたい。

※一般見学可。ただし母子福祉センターの業務が優先されます。
※参考:『日本のステンドグラス―小川三知の世界―』文 田辺千代・写真 増田彰久、白揚社、2008年

月刊アトリアニュース2009年7月号掲載


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冨田眞州

〜パブリックアート編〜 「豊かな想い」富田眞州


アートに出会えるお散歩スポット・リリアパーク(川口西公園)
川口駅西口に隣接するこの公園には、有名な彫刻家の作品14点が設置されている。
その中の、富田眞州氏(川口市生/彫刻家)による作品『豊かな想い』(1992)は、よく見ると無限大(∞)の形をしていて、柔らかい輪郭線から優しい印象を受ける。
「未来への豊かな想い、喜び、そして希望。無限に広がる人々の清らかな願い。未来に受け継がせたい環境と人間の営みを…」と語るのは、原型から鋳造まで一貫して自ら制作を手掛ける作家の富田氏。
天気の良い日には、公園内を散歩しながら作品鑑賞を楽しんでみてはいかがでしょうか?


月刊アトリアニュース2009年6月号掲載





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