【お知らせ】
東日本大震災により、被災された地域の皆さまに心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復興をお祈りいたします。
~ミュージアム編~
彩の国ビジュアルプラザ 映像ミュージアム
SKIPシティの中にあり、年に4回ほどメディア・アートを中心とした企画展を行っている「映像ミュージアム」。
現在開催中の<ビジュアル・サーカス>では、映像とパフォーマンスを融
合させた活動を展開している3組のアーティストを紹介しています。
会期中は、子どもから大人まで楽しめるパフォーマンスやワークショップが盛りだくさん。なかでも『15秒だけ明和電気』 は必見です。参加者は、明和電機の制服を着て作品の《オタマトーンジャンボ》 (写真右)をステージで演奏することができる上に、その様子がインターネット動画サイトに即時にアップされます。
今日、飛躍的な進化を遂げている“映像”や、私たちの身近にあるメディア(社会)について作品を楽しく鑑賞しながら考えることができる展覧会です。
さあ、サーカスを観に行く気分で映像ミュージアムへ出かけよう!


AR三兄弟(写真左)/off-Nibroll(写真右)
<ビジュアル・サーカス>
出展作家 AR三兄弟/off-Nibroll/明和電機
2012年4月8日(日)まで 9時30分~17時 月曜休館
観覧料 大人¥500 小中学生¥250(常設展も観れます)
SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ 映像ミュージアム

~プロダクト・デザイン編~
KAWAGUCHI i-mono HOTPANシリーズ
紅葉が色づく季節に毎年行われている「アーティスト・イン・スクール」。今年の講師はプロダクトデザイナーとして活躍している齋藤善子氏。川口では、JAPAN BRAND育成支援事業(中小企業庁)の一環として「KAWAGUCHI i-mono HOTPANシリーズ」をデザイン・プロデュースしています。
この鍋は、素材の開発から商品化までに約4年をかけ2008年から販売されているという逸品です。生活にとけ込みやすくシンプルな形が魅力のこの製品には、川口の鋳物技術が結集しており薄くて軽いのが特徴。その厚さはおよそ2mm。
「このお鍋をきっかけに、世界に誇る川口の優れた鋳物技術をより多くの方に知
ってもらえたら」と話す齋藤氏。人と技術を繋ぐことができる「デザイン」は、時に歴史と文化を未来に繋げるという力をも持っているのです。
鍋が恋しいこの季節、川口の魅力がぎゅっと詰まったこのお鍋を見つけたら、ぜひお手にとってご覧ください。(市内では、百貨店やショップなどで販売中!)
齋藤氏が講師をつとめたアーティスト・イン・スクールは、2011年11月10日(木)〜11月20日(日)の間アトリアのスタジオで「成果発表展」を行います。中学生が向き合ったデザインと職人技の数々、こちらもぜひご覧ください。
~アートスタジオ編~
KAWAGUCHI ART FACTORY
戦前は軍事工場として、戦後は機械部品製造の鋳物工場として多くの鋳物を生産してきました。転機が訪れたのは1984年。ある彫刻家が工場の一部をアトリエとして使用し始めたのがきっかけで、それ以後様々なアーティストが工場に出入りするようになったとか。
現在は、元鋳物工場という空間を活かしながら撮影スタジオやアトリエとして活用されており、現在も8名の作家が活動しているそう。代表の金子さんは「川口の記憶を刻印するこの場所から、これからも未来に向けて新たなアートやメッセージを発信し続けたい」と語ります。
自社の鋳物生産を終えてからもなお、20年にわたって改装や補修を繰り返しながら工場を守り続けてきた金子さん。そこには、時を経ても変わることのない工場への想いと川口の職人魂がありました。
次回展 『Imaginary lines』 崔誠圭×石川雷太 展
“見えない線”をキーワードに、ノイズやインスタレーション作品を展示。
展覧会期 2011年9月10日(土)~19日(月・祝) 11:00~19:00
※会期中パフォーマンスなどの関連イベント有り
KAWAGUCHI ART FACTORY Tel 048-222-2369
川口市元郷2-15-26 日本金属鋳造工業株式会社
~川口の匠編~
水中カメラブランド シーアンドシー
【撮影】Tamaki Ozaki~川口の匠編~
渡邉政雄(金属加工・モニュメント製作)
一人の彫刻家との出会いによって、人生を大きく変えた鉄鋼職人が川口にいます。
ステンレス加工を得意とする鉄鋼職人渡邉政雄氏は、15歳から鉄工所で働き修行を積んだのち独立しました。当初は、ステンレスの部品加工を主としていましたが、1986年に彫刻家の建畠覚造氏と出会い、それ以後二十年以上にわたり氏の制作を請け負い各地に大きな野外彫刻を設置しました。建畠氏は、日本に抽象彫刻旋風を巻き起こした彫刻家として有名ですが、その陰にはこうした職人の支えがあったのです。
作家のデッサンや基本図面を元に、構造的な計算をしながら実際の作品を創り上げていくのは労力のいる仕事でしたが、やりがいがあって面白かったと渡邉氏は言います。繊細な形への作家のこだわりに応えるため、ステンレスを限界まで磨き上げ、傷ひとつつけない状態で運び込み設置する作業は、神経がすり減った分その感動はひとしおだったとか。
そして、設置から数十年経った今でも建畠氏の作品は、きらきらと輝きながら街の中で生き続けています。

※渡邉氏が制作を手掛けた建畠氏の作品は、日本各地にありますが市内では川口西口公園《WAVING FIGURE》と
川口市立グリーンセンター《波貌 WAVING FIGURE》で見ることができます。
「春企画展 建畠覚造 思考の一端と川口の職人たち」
4月16日(土)~5月29日(日) ※土曜は20時閉館
会場 川口市立アートギャラリー・アトリア
【写真】 (左)渡邉政雄氏 (下)「WAVING FIGURE」の図面
春企画展で展示する建畠覚造氏は、川口ゆかりの
彫刻家で市内でも作品を鑑賞することができます。
ひとつは川口駅西口を出てすぐの川口西公園(リリアパーク)内にある「WAVING FIGURE」。陽の光を浴びていつもひときわ輝いています。日本の現代彫刻の先駆けであった建畠氏は常に新しい形を追い求め、86歳で亡くなる直前までその思考は衰えることがなかったといます。
野外彫刻の制作で片腕となったのが、市内のステンレス職人、渡邉政雄氏(協伸ハイテック代表)。作家の熱い思いに応えようと技術を高めていった職人の意気込みが見事に融合した時、日本の美術界に新たな歴史が刻
まれたのかもしれません。
また、市立グリーセンターにある「波貌」は、渡邉氏と建畠氏の出会いとなった作品です。以降31作品もの野外彫刻が全国に設置されました。
花が咲きほこる春には、アトリアでの展示とともに、お散歩しながら野外の作品鑑賞を楽しんでみてはいかがでしょうか。
「春企画展 建畠覚造 思考の一端と川口の職人たち」
4月16日(土)~5月29日(日) ※土曜は20時閉館
会場 川口市立アートギャラリー・アトリア
【写真】(上)「WAVING FIGURE」1992 (下)「波貌 WAVING FIGURE」1986
川口市石神に、ひそかに注目を集めているアートスポットがある。
古道具や魅力あふれる小物をこよなく愛するオーナーの高橋さんは、有名なカフェでの修業経験から、観光産業が少ない川口にも足を運んでもらい人が集う「場」をつくりたいと、築40年のご
自宅を2年かけて改装し、雑貨店・ギャラリーを2009年にオープン。店の細部にまでこだわり自らも改修作業を行なう。
名前は、古くから営んできた植木屋の「千木屋」という屋号を受け継いだ。ショップやギャラリーでの展示・販売に加え、時折りワークショップやライブなど多彩なイベントも行なっており、洗練された品々とオシャレな空間を求め多くの若者が集う。
オープンから一年。人との繋がりを大切にする温もりあるsenkiyaは、すでに町の拠点となりつつあり、今後も目が離せない。

1月には、障害を持ったアーティストの展覧会「アートが生まれる場所」展(主催:工房集)をアトリアなど市内の4会場で同時開催するが、senkiyaでも1/8(土)~23(日)まで開催。
会期中には「4会場を巡る鑑賞ツアー」(1/8、9、15、16 ※事前予約制.)も行なうので興味のある方はぜひ!
Senkiya雑貨・gallery (cafeもopen予定)
※不定休のため来店の際は事前にご確認ください。
住所:〒333-0823 埼玉県川口市石神715
tel:048-299-4750
交通:JR武蔵野線東川口駅からバスで10分。
今回は、講座に関連して川口の仏像をご紹介。
室町時代に創建された安行の興禅院には、平安時代につくられたとされる木造(檜材造り)の釈迦如来坐像があります。

座高が82.6cmと大きくはありませんが人と等身大のそのお姿は、清らかで優美な雰囲気に包まれており、参拝者をやさしく迎え入れてくれる感じがします。
訪れた際には、本堂壁面に施されている鳳凰の勇壮な鏝絵(写真下)や、環境地理学を研究されている住職の早船さんが愛育している四季折々の草木花々や「ふるさとの森」なども、あわせてご鑑賞ください。


仏像は堂内で拝観してこそ、その本質を感じることができるもの。
この秋は、紅葉観賞を楽しみながら川口の仏像めぐりにでかけよう!
きっと新たな出会いがあるはず。

※来年3月の“やさしい美術鑑賞講座”では、仏像のある川口の寺院を巡るツアーを企画しています。
詳細はアトリアHPか2011年2月号の広報かわぐちでご確認ください。
← 仏像の足元には、こんなに小さな邪鬼が!
(残念ですが、参拝時には見えません)
≪興禅院への行き方≫
川口市安行領家401
・SR戸塚安行駅より徒歩15分
・JR東川口駅南口、西川口駅東口よりバス西川04で 「花と緑の振興センター」下車すぐ
※秋冬は、16時頃閉院しますのでご注意ください。
来年、愛媛県今治市に「岩田健 母と子のミュージアム」がオープンします。
岩田健氏は1924年川口市本町に生まれ、中・小学校で教鞭をとりながら制作に勤しみ、彫刻家として川口の美術の一翼を担って来られました。その功績は、市内に設置されている数多くの彫刻からも見てとることができます。ブロンズの重厚な質感と柔らかな曲線、落ち着きのある温和な女性像が特徴の作品は、不変的な「愛」の形やそのあり方を私たちにやさしく問いかけてきます。
川口駅東口デッキ上にある「人魚の母子」(写真左)は目にしている方も多いと思いますが、その他にも幸町1丁目のライオンズシティ川口前(写真中)、川口銀座商店街や朝日環境センターなどで作品を見ることができます。また本町一丁目の公園には、作家の想いのこもった作品があります。(写真右)
芸術の秋には、歩く速度をゆるめながら屋外にある彫刻作品をゆっくり鑑賞してみてはいかがでしょうか。普段は気付かない発見があるかもしれません。
岩田健氏の作品は、「岩田健 母と子のミュージアム開館記念 岩田健・西耕三郎・黒澤正 展」 (9月7日〜20日)でもご覧になれます。
「人魚の母子」 「風の母子像」 「空からの火 -川口の母-」
空の青さがまぶしい「祭り」の季節がやってきました。
祭りの象徴でもある「神輿(みこし)」には、木組・彫刻・装飾・塗装など多くの美技が集結しています。
川口市在住の栗田昭一さんと弟の昭二さん(写真:右)は、建設業を営む大工でありながら地元の町会の神輿をゼロから作りあげました。「神輿を作ることは家を作ることと大差ない」と柔らかな口調で語る栗田さん。しかしその制作工程からは、宮大工にもひけをとらない精巧な技と地道な研究の跡がうかがえます。(写真:下左・下中)
約6年前に完成したという神輿は、ケヤキの木肌が美しく、シンプルながらも重厚な佇まいで、狛犬ではなく麒麟が神域を守っているのが特徴です。各地の神輿を調査し、先代の親方が残してくれた昭和初期の貴重な製図(下右)を参考にしながら図面を引き丁寧に制作されました。
神輿鑑賞のポイントは、その土地ならではの特徴を楽しむことにありますが、やはり一番は「担ぐこと」だそう。
さあ今年は神輿鑑賞を楽しみながら、たたら祭りに参加しよう!
※栗田さんが作った神輿は「青木中央町会」の神輿担ぎで見ることができます。

写真② 安行原の蛇づくり

